23日香港株=反落スタートか、米FRBが0.25%の利上げを決定

 23日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ反落スタートか。前日のNY市場でダウ平均は530米ドル安と反落。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通りに政策金利が0.25%引き上げられた。金融システム不安が懸念されるなかで事前には利上げの中断も一部で予想されていたため、米連邦準備理事会(FRB)が從來の引き締め姿勢を維持したことで株式市場では売りが優勢となった。イエレン米財務長官が預金保険を無制限に拡大するつもりはないと発言したことが嫌気された。

 一方、22日のFOMCの声明文ではこれまでの「継続的な利上げ」という文言が削除された。先行きの利上げへの慎重さが意識されたことで10年物国債利回りは下落(価格は上昇)した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。主力株ではHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)が香港終値を上回った半面、JDドットコム(09618)やアリババ集団(09988)などが下回って引けた。

 企業の決算発表が続くなか、業績を手掛かりとした個別物色が引き続き相場を支えるだろう。22日大引け後にテンセントが2022年12月本決算を発表。きょうはチャイナ・モバイル(00941)、中国中煤能源(01898)などが決算を発表する。
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