2日香港株=様子見ムード強いか、米FRBの政策方針を注視

 休場明け2日の香港市場は様子見ムードの強い展開か。2-3日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、積極的な売買を見送る気分が広がると予想する。米連邦準備理事会(FRB)の政策方針を見極めたい投資家は、FOMC終了後の声明文やパウエルFRB議長の記者会見での発言を注視するだろう。

 中国景気の不透明感も根強い。中国国家統計局が週末に発表した4月の購買担当者景気指数(PMI)は、製造業PMIが景況感の分かれ目となる50を4カ月ぶりに割り込んだ半面、非製造業PMIは4カ月連続で50を超えた。

 米株式相場は、4月28日にダウ平均がおよそ2カ月半ぶり高値を付けたが、週明け5月1日には3営業日ぶりに反落。週末にファースト・リパブリック・バンク(FRC)が経営破綻したことでセンチメントが悪化した。また、強い4月米ISM製造業PMIを受けて利上げの長期化見通しが強まり、長期金利の指標である米10年債利回りが上昇した。

 1日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)とアリババ集団(09988)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)が香港終値を上回った半面、中国本土系銀行株の中国建設銀行(00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。

(小針)
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