ニューヨーク外国為替市場概況・25日 ドル円、続伸

 25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は140.06円と前営業日NY終値(139.47円)と比べて59銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが3.72%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行し、21時30分前に139.19円付近まで下押しした。ただ、その後発表された1-3月期米国内総生産(GDP)改定値や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると一転円売り・ドル買いが優勢に。米10年債利回りが3.8251%前後と3月10日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、一時140.23円と昨年11月23日以来約半年ぶりの高値を更新した。
 なお、金利スワップ市場では7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までの2会合で0.25%の追加利上げが実施されることを完全に織り込んだ。

 ユーロドルは3日続落。終値は1.0725ドルと前営業日NY終値(1.0750ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。市場予想を下回る独経済指標の発表が続き、ユーロ圏景気の先行き不透明感を警戒したユーロ売り・ドル買いが出た。FRBの金融引き締め長期化観測を背景に全般ドル買いが進むと、一時1.0707ドルと3月21日以来約2カ月ぶりの安値を付けた。その後の戻りも1.0733ドル付近にとどまった。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.31と3月17日以来の高水準を付けた。

 ユーロ円は続伸。終値は150.20円と前営業日NY終値(149.93円)と比べて27銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入り一時150.32円と日通し高値を更新した。

 南アフリカランドは下落した。南ア準備銀行(SARB)はこの日、政策金利を現行の7.75%から8.25%に引き上げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。ただ、声明で「ランドは一段安になる公算が大きい」との見解が示されるとランド売りが優勢に。対ドルでは一時19.8468ランドと史上最安値を付けた。対円では7.06円まで値を下げた。

本日の参考レンジ
ドル円:138.83円 - 140.23円
ユーロドル:1.0707ドル - 1.0757ドル
ユーロ円:149.30円 - 150.32円

(中村)
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