NY株見通し-利上げ見通しを巡り5月雇用統計に注目
今晩のNY市場は5月雇用統計に注目。昨日は米国のデフォルト懸念が後退したことや、弱い5月ISM製造業PMIを受けて6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げスキップ見通しが強まったことで主要3指数がそろって上昇。ダウ平均は153.30ドル高(+0.47%)と比較的小幅な上昇にとどまったものの、S&P500が0.99%高、ナスダック総合が1.28%高と大幅に反発し、ともに昨年8月以来の戻り高値を更新した。引け後の動きでは、米上院で「財政責任法案」が可決され、懸念されたデフォルトが回避される見通しとなった。
週末の取引となる今晩は、デフォルト回避見通しが引き続き追い風となる中、6月13-14日開催のFOMCでの政策判断を巡り、寄り前に発表される米5月雇用統計が焦点となりそうだ。雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数が19.0万人増と前回の25.3万人増から増加幅の縮小が見込まれ、失業率も前回の3.4%から3.5%に悪化が見込まれている。平均賃金も前月比+0.3%と前回の+0.5%から上昇率の鈍化が予想されており、予想通りの結果となれば6月FOMCでの利上げスキップ見通しが一段と強まりそうだ。ナスダック総合は週初来で0.97%高と6週続伸ペースとなっており、プラス圏で終了すれば、2020年1月以来の長期連騰となる。
今晩は主要な企業の決算発表予定はなし。(執筆:6月2日、14:00)
週末の取引となる今晩は、デフォルト回避見通しが引き続き追い風となる中、6月13-14日開催のFOMCでの政策判断を巡り、寄り前に発表される米5月雇用統計が焦点となりそうだ。雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数が19.0万人増と前回の25.3万人増から増加幅の縮小が見込まれ、失業率も前回の3.4%から3.5%に悪化が見込まれている。平均賃金も前月比+0.3%と前回の+0.5%から上昇率の鈍化が予想されており、予想通りの結果となれば6月FOMCでの利上げスキップ見通しが一段と強まりそうだ。ナスダック総合は週初来で0.97%高と6週続伸ペースとなっており、プラス圏で終了すれば、2020年1月以来の長期連騰となる。
今晩は主要な企業の決算発表予定はなし。(執筆:6月2日、14:00)