株式明日の戦略-後場に崩れて連日の大幅安、あすも不安定な動きが続くか
8日の日経平均は大幅続落。終値は272円安の31641円。まちまちの米国株を受けて小安く始まると、前場ではプラス圏とマイナス圏を行き来した。買いが入っても32000円を超えてくると売りが出てきた一方、失速しても下げに転じると底堅く推移した。前場を小幅安で終えると、後場は売りに勢いがつき、しばらく下を試す流れが続いた。安いところでは下げ幅を500円近くに広げる場面もあった。31500円を割り込んだところでは押し目買いが入って14時以降は値を戻したものの、200円を超える下落で終えた。米国で長期金利が急上昇した上に、日本株も不安定となったことから、マザーズ指数が2.2%安と大きめの下げとなった。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7100億円。業種別では海運、電気・ガス、石油・石炭などが上昇した一方、精密機器、情報・通信、その他製品などが下落した。海運株の動きが良く、川崎汽船<9107.T>が3%を超える上昇。半面、キーエンス<6861.T>が連日で弱く、3%を超える下落となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり503/値下がり1270。アルツハイマー病新薬に関する報道を材料にエーザイが7.4%高。1万円の大台乗せを達成し、商いも膨らんだ。東電HDが大幅高となったほか、九州電、北海電など電力株が全般堅調。TOBに対して応募を推奨するとの意見を表明した東芝が上昇した。東京精密、ディスコ、アドバンテスト、ルネサスなど半導体関連の一角が上昇。上方修正と増配を発表した巴工業は買いが殺到してストップ高比例配分となった。
半面、ソニーGやソフトバンクGが軟調。半導体関連では信越化学やソシオネクストなどが弱かった。値がさかつ225採用銘柄のHOYAやダイキンが大きめの下落。カプコンは「ストリートファイター6」の全世界100万本販売突破のリリースが好感されず、6%を超える下落となった。自己株取得の終了を発表したシチズン時計が大幅安。1Qが営業赤字となったハウテレビジョンが一時ストップ安となるなど急落した。
日経平均は連日の大幅安。きょうは安値からは幾分値を戻して終えたが、両日とも急に崩れており、失速感がかなり強い。きのう弱かった半導体株はきょうは買われるものも散見されたが、後場に全体が下を試しに行った際には弱い動きを見せたものが多かった。もうしばらくは半導体株の動向に神経質となる状態が続きそうで、その点において、米国の長期金利が上昇基調を強めていることは、やっかいな材料となる。一方、先週末の終値は31524円で、週間ではまだプラス。足元の荒い動きがSQを理由としたものであるなら、来週は市場が落ち着きを取り戻す展開も期待できるだけに、今週プラスで終えられるかマイナスとなるかは重要。売り仕掛けも出てきやすい局面ではあるが、心理的節目の31500円がサポートとなるかに注目したい。なお、マイナスで終えた場合には、25日線(30591円、8日時点)が下値のメドとなる。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7100億円。業種別では海運、電気・ガス、石油・石炭などが上昇した一方、精密機器、情報・通信、その他製品などが下落した。海運株の動きが良く、川崎汽船<9107.T>が3%を超える上昇。半面、キーエンス<6861.T>が連日で弱く、3%を超える下落となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり503/値下がり1270。アルツハイマー病新薬に関する報道を材料にエーザイが7.4%高。1万円の大台乗せを達成し、商いも膨らんだ。東電HDが大幅高となったほか、九州電、北海電など電力株が全般堅調。TOBに対して応募を推奨するとの意見を表明した東芝が上昇した。東京精密、ディスコ、アドバンテスト、ルネサスなど半導体関連の一角が上昇。上方修正と増配を発表した巴工業は買いが殺到してストップ高比例配分となった。
半面、ソニーGやソフトバンクGが軟調。半導体関連では信越化学やソシオネクストなどが弱かった。値がさかつ225採用銘柄のHOYAやダイキンが大きめの下落。カプコンは「ストリートファイター6」の全世界100万本販売突破のリリースが好感されず、6%を超える下落となった。自己株取得の終了を発表したシチズン時計が大幅安。1Qが営業赤字となったハウテレビジョンが一時ストップ安となるなど急落した。
日経平均は連日の大幅安。きょうは安値からは幾分値を戻して終えたが、両日とも急に崩れており、失速感がかなり強い。きのう弱かった半導体株はきょうは買われるものも散見されたが、後場に全体が下を試しに行った際には弱い動きを見せたものが多かった。もうしばらくは半導体株の動向に神経質となる状態が続きそうで、その点において、米国の長期金利が上昇基調を強めていることは、やっかいな材料となる。一方、先週末の終値は31524円で、週間ではまだプラス。足元の荒い動きがSQを理由としたものであるなら、来週は市場が落ち着きを取り戻す展開も期待できるだけに、今週プラスで終えられるかマイナスとなるかは重要。売り仕掛けも出てきやすい局面ではあるが、心理的節目の31500円がサポートとなるかに注目したい。なお、マイナスで終えた場合には、25日線(30591円、8日時点)が下値のメドとなる。