ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、じり高

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円はじり高。2時時点では139.90円と24時時点(139.81円)と比べ9銭程度のドル高水準だった。米2年債利回りが3月10日以来、3カ月ぶり以上となる水準4.643%前後、同10年債利回りも3.792%近辺まで上昇幅を拡大。米金利の動きを受けたドル買いが強まった。ドル円は一時140.11円と8日以来の140円乗せ。米株の底堅い動きを受けたリスク選好の動きも円安・ドル高の動きを後押しした。ただ140円台で頭打ちの感もあった。イエレン米財務長官から「準備通貨としてのドルの地位は徐々に低下だろう」などの発言が伝わった。

 ユーロ円は底堅い。2時時点では151.12円と24時時点(151.02円)と比べ10銭程度のユーロ高水準だった。ダウ平均が6営業日続伸、ナスダック総合とS&P500が年初来高値を更新しつつ4営業日続伸となるなど米主要3株価指数が軒並み堅調。米株高を受けたリスク選好の円売りがクロス円を押し上げた。ユーロ円は一時151.25円、NZドル円が86.22円までそれぞれ5月2日以来の高値を更新。ポンド円は2016年1月以来の高値176.65円をつけた。豪ドル円は95.06円、原油相場が上昇するなか産油国通貨のカナダドルも対円で105.35円まで、それぞれ年初来高値を更新した。

 ユーロドルはもみ合い。2時時点では1.0802ドルと24時時点(1.0802ドル)と比べて横ばいだった。米金利上昇によるドル買いが重し。ただ、対円ではユーロも上昇したため、ユーロ売り圧力は限定された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:139.01円 - 140.11円
ユーロドル:1.0756ドル - 1.0823ドル
ユーロ円:150.04円 - 151.25円

(関口)
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