NY為替見通し=FRB議長の議会証言にらみドル円は神経質、円売り地合いは下支えに

 NYタイムは、本日そして明日も予定されているパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けた米金利の上下でドル相場が振れる展開が想定できる。年内2回の利上げを示唆する連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの予想中央値に沿うようなタカ派寄りの発言が注目されるか、あるいは1回利上げをスキップした背景となる慎重さを感じさせる見解が聞かれるか注視する神経質な展開となる。

 一方で鹿児島県金融経済懇談会後の記者会見で安達日銀審議委員が「円安修正のために金融政策使うと物価目標への道を阻害してしまう」「為替誘導のために金融政策を使うことはない」とも述べていたほか、植田日銀総裁が「粘り強く金融緩和を継続」と改めて表明していたように、日銀の緩和姿勢は続きそう。ドル相場が多少下方向へ振れても、クロス円も含めた円売り地合いがレンジを限定すると考えられる。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは16・20日安値の値幅の2層倍=NT計算値142.57円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、昨日20日安値141.21円。

(関口)
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