NY為替見通し=米金利・株に影響しそうな指標を注視、FRB議長ほか高官発言に注目

 NYタイムは、利上げが予想される英金融政策の結果を受けた対ポンドでのドル相場への影響を見計らいつつ、このところ米金利の振れにつながりやすい米新規失業保険申請件数や、株価動向へ影響することも多い米景気先行指標総合指数の結果などを注視することになる。

 昨日の米下院証言に続き、パウエルFRB議長が今夜は上院銀行委員会で金融政策に関する証言を行う。タカ派的と受け止められた感もある昨日の発言内容の巻き戻しを図るような発言が出てくることにも注意したい。ただ、米金利が昨日の上昇先行後は頭打ち気味に低下したため、現状レベルの金利推移なら巻き戻しを強く意識した発言は出ないかもしれない。

 パウエル議長の証言以外に、複数のFRB高官の講演も予定されている。そのうちの1人ボウマンFRB理事はこれまでインフレへの懸念や利上げの必要性に言及してきたことが多かった人物。この局面でもタカ派的な姿勢を維持するか注目したい。

 今年の政策決定投票メンバーの地区連銀総裁による講演は予定されていないようだが、マーケットが利上げの思惑を抱いている来年の投票輪番であるクリーブランド連銀のメスター総裁、リッチモンド連銀のバーキン総裁の発言内容には一応注意か。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは16・20日安値の値幅の2層倍=NT計算値142.57円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、昨日20日安値141.21円。

(関口)
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