NY為替見通し=米国経済指標と複数のタカ派のFRB高官の講演に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、米国の経済指標と今週末からのブラックアウト期間前の複数のタカ派の米連邦準備理事会(FRB)高官の講演に注目する展開が予想される。

 前週分の米新規失業保険申請件数は24.0万件と予想されているが、米国4月の雇用統計の調査対象週(4月12日週)の数字であることで、要注目か。

 4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数の予想は▲19.2だが、先日発表されたニューヨーク連銀景況指数のポジティブサプライズもあり、警戒しておきたい。また、「物価」指数にも要注目か。

 3月米中古住宅販売件数(予想:前月比▲1.8%/年率換算450万件)や3月米景気先行指標総合指数(予想:前月比▲0.6%)にも要注目となる。

 本日は、タカ派のウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事、メスター米クリーブランド連銀総裁、ボウマンFRB理事の講演が予定されている。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の追加利上げは既定路線となりつつあるが、6月のFOMCでの追加利上げの確率が徐々に高まりつつあるため、発言内容に要警戒か。

 昨日、マッカーシー米下院議長(共和党)が、連邦債務上限を1兆5000億ドル引き上げて、連邦政府の支出を4兆5000億ドル削減する案を発表した。マッカーシー案は、民主党が支配する上院で拒否される可能性が高いものの、7月頃のデフォルト(Xデイ)を回避するための米債務上限引き上げ交渉の行方には注視しておきたい。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、3月9日の安値の135.95円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、一目・転換線の133.48円。



(山下)
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