NY為替見通し=米指標やFRB高官の発言を見定めながら、FRB議長の講演待ち

 本日のニューヨーク為替市場では、複数の米経済指標や米連邦準備理事会(FRB)高官の講演内容を見定めながら、午後(日本時間1日3時30分)に予定されているパウエルFRB議長の講演を待つことになる。

 経済指標では、前回から増加幅の縮小が見込まれる11月ADP全米雇用報告、一方で上方修正が期待される7-9月期米GDP改定値などが序盤に発表。米住宅市場の落ち込みが懸念されるなか、10月住宅販売保留指数のマイナス幅も気に留めておきたい。

 本日予定されているボウマンFRB理事やクック同理事の講演では、このところFRB高官から目立つようになった「ハト派をけん制するような発言」が出るかに注目。もっともその後にFRB議長の講演が控えているだけに、2人の理事の見解だけでは積極的にポジションを傾けることはできないだろう。

 次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)前としては、パウエルFRB議長にとって本日が最後の発言機会となるもよう。12月に入ると米インフレや雇用指標が予定されているということもあり、議長からはデータ次第という文言が繰り返されるかもしれない。ただ、来年以降の政策に対するヒントが含まれる可能性もありそうだ。

想定レンジ上限
・ドル円は24日高値139.64円が上値めど。

想定レンジ下限
・ドル円は昨日安値137.87円が下値めど。


(小針)
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