ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、一転上昇

 23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は一転上昇。24時時点では143.74円と22時時点(142.86円)と比べて88銭程度のドル高水準だった。ボスティック米アトランタ連銀総裁が年内の利上げ見送りを支持したことなどが相場の重しとなり、一時142.72円と日通し安値を付けたものの、下押しは限定的だった。
 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「今年あと2回の利上げは非常に妥当な予測」などと発言すると円売り・ドル買いが優勢となり、24時過ぎに一時143.78円と昨年11月以来7カ月ぶりの高値を更新した。市場では「世界の主要な中央銀行の中で日銀が大規模な金融緩和を続けていることが一段と際立っており、投資家は円を売る姿勢を強めている」との声が聞かれた。

 ユーロ円は下値が堅い。24時時点では156.42円と22時時点(155.54円)と比べて88銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが優勢となり、156.50円付近まで値を戻した。なお、スイスフラン円は一時160.17円と過去最高値を更新した。

 ユーロドルはもみ合い。24時時点では1.0882ドルと22時時点(1.0887ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。円絡みの取引が中心となったためユーロドル自体は方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.72円 - 143.78円
ユーロドル:1.0845ドル - 1.0959ドル
ユーロ円:155.06円 - 156.83円


(中村)
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