ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、堅調

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は堅調。24時時点では144.03円と22時時点(143.53円)と比べて50銭程度のドル高水準だった。欧州序盤に143.94円まで上昇した反動で、NY市場に入ると利食い売りなどが先行。米10年債利回りが3.69%台まで低下したことも相場の重しとなり、22時30分過ぎには143.30円付近まで下押しした。
 ただ、23時発表の6月米消費者信頼感指数や5月米新築住宅販売件数、6月米リッチモンド連銀製造業景気指数が軒並み予想を上回ったことが分かると、米10年債利回りの上昇とともに円売り・ドル買いが活発化。24時過ぎには144.12円と昨年11月以来7カ月ぶりの高値を更新した。

 ユーロドルは伸び悩み。24時時点では1.0949ドルと22時時点(1.0965ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利が低下したことでユーロ買い・ドル売りが先行すると1.0977ドルと日通し高値を付けたものの、良好な米経済指標が相次ぐと1.0942ドル付近まで失速した。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では157.70円と22時時点(157.40円)と比べて30銭程度のユーロ高水準。日欧金融政策の違いが意識されて円売り・ユーロ買いが進むと、一時157.80円と2008年9月以来約15年ぶりの高値を付けた。
 なお、ポンド円は一時183.62円と15年12月以来の高値を付けたほか、スイスフラン円は160.82円と史上最高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.29円 - 144.12円
ユーロドル:1.0902ドル - 1.0977ドル
ユーロ円:156.40円 - 157.80円


(中村)
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