今日の株式見通し-堅調か ECBフォーラムを消化してナスダックが上昇

 東京市場は堅調か。米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が下落し、ナスダックが上昇。ダウ平均は74ドル安の33852ドルで取引を終えた。ECB主催のフォーラムでパウエルFRB議長はインフレの粘着性に言及。利上げに関しては2会合連続となる可能性を示唆した。このことが上値を抑える材料にはなったものの、米国の長期金利は低下。テスラやネットフリックスなど主力グロース株には買いが入り、ナスダックは上昇した。ドル円は足元144円30銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて100円高の33240円、ドル建てが155円高の33295円で取引を終えた。

 ECBフォーラムでのパウエル議長の発言は、株式市場にはフレンドリーとは言えなかったが、米国株は落ち着いた反応を見せた。米国がAI用半導体の中国向け輸出を制限することを検討していると伝わったことで、エヌビディアは下落している。しかし、半導体以外のグロース株の強さが目立っており、日本株にはポジティブな影響が及ぶと予想する。日経平均はきのう5日ぶりの反発が600円を超える大幅上昇となった。下値不安が後退しており、売りを出しづらい地合いが醸成される公算が大きい。直近で大きく売られた銘柄を中心に押し目買いが活発となり、場中もしっかりとした動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは33100円-33450円
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