今日の株式見通し-不安定か ダウ平均は上昇もナスダックは下落

 東京市場は不安定な展開か。米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が上昇し、ナスダックが下落。ダウ平均は269ドル高の34122ドルで取引を終えた。ストレステストに合格した金融株が大きく上昇。1-3月期GDP確報値が上方修正されるなど経済指標が強かったことで、景気敏感株に買いが入った。一方、長期金利が大きく上昇したことで、グロース株には売られるものも多かった。ドル円は足元144円70銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて横ばいの33180円、ドル建てが60円高の33240円で取引を終えた。

 きのう29日の日経平均は、ダウ平均やS&P500の下落よりもナスダックの上昇を好感して上昇した。そのため、ナスダックの下落は日本株の上値を抑える材料となる。きのうの東京市場では決算を発表した米マイクロンが時間外で上昇したことを受けて、半導体株に強い買いが入った。しかし、29日の米国市場でマイクロンは大きく下げており、国内半導体株ははしごを外された格好となる。ストレステストの結果はきのう先んじて消化して三菱UFJなどが大きく上昇しており、改めての買い材料とはなりづらい。

 CME225先物の水準からは、横ばい、もしくはやや弱めのスタートが想定される。本日は6月の月内最終日。6月は中盤に調整が入ったものの、きのうまでの時点で月間では大きく上昇しており、いったん利益を確定する動きが強まる可能性がある。日経平均は今週、下げが一服した格好とはなっているが、強い動きが見られたのは水曜28日だけで、きのう29日はプラスではあったが上値は重かった。場中は振れ幅が大きくなりそうで、上述の要因から下押し圧力の方が強い地合いを予想する。日経平均の予想レンジは32900円-33400円
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