東京外国為替市場概況・17時 ユーロドル、伸び悩み

 5日午後の東京外国為替市場でユーロドルは伸び悩み。17時時点では1.0886ドルと15時時点(1.0881ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。5月仏鉱工業生産が予想を大きく上回ったことが支えとなったほか、ナーゲル独連銀総裁が「さらなる利上げが必要となるだろう」とタカ派的な発言をしたことも買い材料視され、一時1.0908ドルまで値を上げた。ただ、昨日高値の1.0916ドルが目先の上値目処として意識されるなど、1.09ドル台での滞空時間は短かった。

 ユーロ円は一転下落。17時時点では157.24円と15時時点(157.39円)と比べて15銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの上昇につれて一時157.72円まで買いが進んだものの、欧州株が下落するなかで次第にリスク回避の売りが優勢に。その他クロス円とともに一時157.01円まで売り込まれている。
 なお、ポンド円は183.34円、豪ドル円は96.41円、NZドル円は89.38円までそれぞれ値を下げている。

 ドル円は上値が重い。17時時点では144.44円と15時時点(144.64円)と比べて20銭程度のドル安水準だった。米2年債利回りの低下幅縮小を受けて一時144.73円と昨日高値の144.71円を上抜ける場面があった。ただ、直近6月30日に付けた145.07円をバックにした戻り売り意欲も根強いなか、一巡後はクロス円の下落とともに144.29円まで失速している。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:144.29円 - 144.73円
ユーロドル:1.0868ドル - 1.0908ドル
ユーロ円:157.01円 - 157.72円


(越後)
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