ニューヨーク外国為替市場概況・11日 ドル円、4日続落

 11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4日続落。終値は140.36円と前営業日NY終値(141.31円)と比べて95銭程度のドル安水準だった。投機筋の円売り・ドル買いポジションが約5年半ぶりの高水準となる中、鈍化が見込まれている明日の6月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に持ち高調整目的の円買い・ドル売りが優勢となった。欧州時間には一時140.16円と6月16日以来の安値を付けた。
 米10年債利回りが上昇に転じたタイミングで一時140.96円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。米10年債利回りが再び低下すると一時140.30円付近まで押し戻された。

 ユーロドルは小幅ながら4日続伸。終値は1.1009ドルと前営業日NY終値(1.1001ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。アジア時間には1.1027ドルと5月8日以来約2カ月ぶりの高値を付けたものの、欧米市場では上値の重さが目立った。欧州時間発表の7月独ZEW景況感調査(期待指数)が▲14.7と予想の▲10.5を下回ったことなどが相場の重しとなり、22時前に一時1.0977ドルと日通し安値を付けた。

 ユーロ円は6日続落。終値は154.52円と前営業日NY終値(155.47円)と比べて95銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが出たほか、独経済指標の下振れを受けて一時154.18円と6月20日以来の安値を付けた。その後の戻りも154.80円付近にとどまった。

本日の参考レンジ
ドル円:140.16円 - 141.46円
ユーロドル:1.0977ドル - 1.1027ドル
ユーロ円:154.18円 - 155.67円

(中村)
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