NY株見通し-JPモルガン・チェースなどの大手金融機関の決算に注目
今晩は大手金融機関の決算に注目。昨日は水曜日に発表された米6月消費者物価指数(CPI)に続いて米6月生産者物価指数(PPI)も予想を下回る弱い結果となったことで、利上げ長期化観測が一段と後退。米10年債利回りの低下も追い風に主要3指数がそろって4日続伸した。エヌビディア、アルファベットの大幅高にけん引されたナスダック総合が1.58%高、S&P500も0.85%高となり、ともに昨年4月以来の戻り高値を更新した。週初来では、ダウ平均が1.96%高、S&P500が2.53%高、ナスダック総合が3.50%高となり、3指数がそろって大幅反発ペースとなった。
週末の取引となる今晩は週初からの上昇で利益確定売りが上値の圧迫要因となることが予想される一方、利上げの長期化懸念の後退が支援となり、底堅い展開が期待されるが、寄り前に発表されるJPモルガン・チェースなどの大手金融機関の4-6月期決算が焦点となりそうだ。3月に起こった地銀数行の破綻により経営基盤が安定している大手行には預金が流入するなどの追い風環境となったが、商業用不動産融資の焦げ付きや調達コストの上昇などの懸念もあり、純金利収入や利益率、引当金計上額、トレーデング収入などが注目されるほか、発表されるガイダンスにも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは6月輸入物価、7月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。企業決算はJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループの大手金融機関のほか、ブラックロック、ステート・ストリート、ユナイテッドヘルス・グループなどが発表予定。(執筆:7月14日、14:00)
週末の取引となる今晩は週初からの上昇で利益確定売りが上値の圧迫要因となることが予想される一方、利上げの長期化懸念の後退が支援となり、底堅い展開が期待されるが、寄り前に発表されるJPモルガン・チェースなどの大手金融機関の4-6月期決算が焦点となりそうだ。3月に起こった地銀数行の破綻により経営基盤が安定している大手行には預金が流入するなどの追い風環境となったが、商業用不動産融資の焦げ付きや調達コストの上昇などの懸念もあり、純金利収入や利益率、引当金計上額、トレーデング収入などが注目されるほか、発表されるガイダンスにも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは6月輸入物価、7月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。企業決算はJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループの大手金融機関のほか、ブラックロック、ステート・ストリート、ユナイテッドヘルス・グループなどが発表予定。(執筆:7月14日、14:00)