NY株見通し-金融政策の見通しを巡り6月CPIや要人発言に注目

 今晩は物価指標や要人発言に注目。昨日は翌日以降に発表される米6月消費者物価指数(CPI)や米6月生産者物価指数(PPI)の鈍化見通しなどを背景に買い戻しの動きが続き、主要3指数がそろって2日続落した。ダウ平均は週初からの2日間で526.54ドル高(+1.56)となり、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.92%高、0.73%高となった。
 今晩は先行きの金融政策の見通しを巡り、寄り前に発表される米6月CPIが注目されるほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁など米連邦準備理事会(FRB)高官の発言にも要注目か。米6月CPIは、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIが前月比+0.3%と5月分の+0.4%から伸びの鈍化が見込まれ、前年比でも+5.0%と5月分の+5.3%からスローダウンが予想されている。予想通りとなれば安心感が広がることが期待される一方、予想に反して高止まりとなれば、FRBによる引き締め長期化見通しが株式相場の重しとなりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは6月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。要人発言はバーキン米リッチモンド連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:7月12日、14:00)
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