NY株見通し-今週は物価指標と大手金融機関の決算発表に注目

 今週のNY市場は物価指標と大手金融機関の決算発表に注目。先週はダウ平均が2.0%安、S&P500が1.2%安、ナスダック総合が0.9%安と主要3指数がそろって反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が利上げに積極的なタカ派的内容だったことで利上げの長期化懸念が強まる中、米6月ADP民間部門雇用者数が予想の2倍以上に増加したことや、米6月雇用統計で賃金の伸びが予想を上回ったことで利上げの長期化見通しが週を通して米国株の重しとなった。
 今週は12日に6月消費者物価指数(CPI)、13日に6月生産者物価指数(PPI)の注目の物価指標が発表されるほか、米連邦準備理事会(FRB)高官の講演も多数予定され、7月25-26日開催のFOMCや、年内の利上げ見通しを巡り、経済指標や要人発言に注目する展開か。週後半からは大手金融機関を皮切りに第2四半期決算スタートする。企業業績を巡り決算やガイダンスが注目される。
 今週の経済指標は6月CPI、6月PPIのほか、6月NFIB中小企業楽観度指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、新規失業保険申請件数、7月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。要人発言はバーFRB副議長、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁など。今週の決算発表は13日にペプシコ、コナグラ・ブランズ、デルタ航空、14日にユナイテッドヘルス、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループなど。
     
 今晩の米経済指標は6月雇用傾向指数、5月消費者信用残高など。要人発言はバーFRB副議長、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:7月10日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。