18日香港株=反落か、中国景気の回復鈍化を懸念

 休場明け18日の香港市場は反落か。前週末以降に中国の景気回復の鈍さを示す指標が相次いで発表されたことで、投資家が運用リスクを取りにくい地合いになると予想する。中国国家統計局が17日発表した23年4-6月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比6.3%増と、市場予想の7.3%を下回った。15日発表の中国6月住宅価格統計では主要70都市のうち前月比で価格が下落したのは38都市と5月から14都市増えた。また、前週末のハンセン指数は5日続伸して4日以来の高値圏にあるだけに、いったん利益を確定する売りが出やすい。

 もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開がありそうだ。中国共産党が月内に開く中央政治局会議で新たな景気対策を打ち出すとの期待は根強い。前日の米株式相場の上昇が好感されるほか、23年6月中間決算見通しなどの個別材料が出た銘柄への物色も一定の下支えとなるだろう。

 17日のNY市場ではダウ平均が6日続伸し、年初来高値を更新。米利上げ長期化懸念の後退が引き続き支援となる中、今週決算を発表するテスラやネットフリックスなどが上昇し相場をけん引した。S&P500とナスダック総合はともに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、中国本土銀行株の中国建設銀行(00939)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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