株式明日の戦略―半導体株が連日の大幅安、来週は材料満載で波乱含み
21日の日経平均は続落。終値は186円安の32304円。
きのうに続いてきょうも半導体株が弱かった。ただ、きょうは指数への影響が大きい東京エレクトロンとアドバンテストが狙い撃ちして売り込まれている。半導体株の値動きが落ち着くまでは、日経平均よりもTOPIXにフォーカスしておく方が賢明だ。日経平均はきょうの下げで5日線を明確に割り込んでしまったが、TOPIXは終値で5日線を割り込んでおらず、25日線からもそれほど離れていない。ちなみに、週間では日経平均が0.3%安であったのに対してTOPIXは1.0%高となっている。週間でプラスとマイナスでは、印象も大きく変わってくる。きょうのTOPIXがしっかりプラスで終えたことは、日本株にとって非常に期待が持てる動きであったと言える。
【来週の見通し】
波乱含みか。25~26日にFOMCが開催され、27~28日に日銀金融政策決定会合が開催される。日米で決算発表が本格化し、26日には今週荒い値動きとなったアドバンテストの1Q決算が出てくる。IPOも6社予定されており、慌ただしい週となる。
FOMCに関しては、今回は利上げが濃厚と見られており、次回以降の利上げの有無に関する手がかりが得られるかどうかが焦点となる。ダウ平均は足元で騰勢を強めている分、FOMC近辺では利益確定売りが優勢となりそう。日銀会合に関しては政策修正の有無が焦点となる。直近で修正に対する警戒から円高が進んだ分、現状維持なら円安を呼び込んで日本株の買い材料となる展開が期待できる。FOMCがややタカ派と受け止められ、日銀会合は現状維持、米金利が高止まりしてグロース株にやや逆風も、円安が進んでバリュー株に買いが入って日本株は堅調というのがメーンシナリオ。ただし、日銀の政策修正があった場合には大幅安は避けられないし、米国株が大きく調整した場合にはそのあおりは受ける。東京市場では27日にFOMCの結果を消化し、翌28日に日銀会合の結果を消化する。特にこの2営業日は振れ幅が大きくなるだろう。
【今週を振り返る】
前半堅調、後半軟調で週間では下落した。米主要3指数が年初来高値を更新したことを受けて、三連休明け18日の日経平均は3桁の上昇。円高に一服感が出てきたことから、翌19日は400円を超える上昇となった。一方、20日は決算を発表したネットフリックスやテスラの時間外の反応が警戒されたほか、オランダのASMLが決算を受けて売られたことなどから、半導体株が下げを先導して400円を超える下落。ダウ平均は強い動きが続いた一方、テスラ安などを受けてナスダックは上昇一服となったことから、21日も半導体株主導で売りに押された。日経平均は週間では反落となり、約87円の下落。週足では3週連続で陰線を形成した。
【来週の予定】
国内では、6月全国百貨店売上高(7/24)、40年国債入札(7/25)、日銀金融政策決定会合(~7/28)、2年国債入札(7/27)、植田日銀総裁会見、経済・物価情勢の展望公表、8月都区部消費者物価指数(7/28)などがある。
きのうに続いてきょうも半導体株が弱かった。ただ、きょうは指数への影響が大きい東京エレクトロンとアドバンテストが狙い撃ちして売り込まれている。半導体株の値動きが落ち着くまでは、日経平均よりもTOPIXにフォーカスしておく方が賢明だ。日経平均はきょうの下げで5日線を明確に割り込んでしまったが、TOPIXは終値で5日線を割り込んでおらず、25日線からもそれほど離れていない。ちなみに、週間では日経平均が0.3%安であったのに対してTOPIXは1.0%高となっている。週間でプラスとマイナスでは、印象も大きく変わってくる。きょうのTOPIXがしっかりプラスで終えたことは、日本株にとって非常に期待が持てる動きであったと言える。
【来週の見通し】
波乱含みか。25~26日にFOMCが開催され、27~28日に日銀金融政策決定会合が開催される。日米で決算発表が本格化し、26日には今週荒い値動きとなったアドバンテストの1Q決算が出てくる。IPOも6社予定されており、慌ただしい週となる。
FOMCに関しては、今回は利上げが濃厚と見られており、次回以降の利上げの有無に関する手がかりが得られるかどうかが焦点となる。ダウ平均は足元で騰勢を強めている分、FOMC近辺では利益確定売りが優勢となりそう。日銀会合に関しては政策修正の有無が焦点となる。直近で修正に対する警戒から円高が進んだ分、現状維持なら円安を呼び込んで日本株の買い材料となる展開が期待できる。FOMCがややタカ派と受け止められ、日銀会合は現状維持、米金利が高止まりしてグロース株にやや逆風も、円安が進んでバリュー株に買いが入って日本株は堅調というのがメーンシナリオ。ただし、日銀の政策修正があった場合には大幅安は避けられないし、米国株が大きく調整した場合にはそのあおりは受ける。東京市場では27日にFOMCの結果を消化し、翌28日に日銀会合の結果を消化する。特にこの2営業日は振れ幅が大きくなるだろう。
【今週を振り返る】
前半堅調、後半軟調で週間では下落した。米主要3指数が年初来高値を更新したことを受けて、三連休明け18日の日経平均は3桁の上昇。円高に一服感が出てきたことから、翌19日は400円を超える上昇となった。一方、20日は決算を発表したネットフリックスやテスラの時間外の反応が警戒されたほか、オランダのASMLが決算を受けて売られたことなどから、半導体株が下げを先導して400円を超える下落。ダウ平均は強い動きが続いた一方、テスラ安などを受けてナスダックは上昇一服となったことから、21日も半導体株主導で売りに押された。日経平均は週間では反落となり、約87円の下落。週足では3週連続で陰線を形成した。
【来週の予定】
国内では、6月全国百貨店売上高(7/24)、40年国債入札(7/25)、日銀金融政策決定会合(~7/28)、2年国債入札(7/27)、植田日銀総裁会見、経済・物価情勢の展望公表、8月都区部消費者物価指数(7/28)などがある。