欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、堅調

 21日の欧州外国為替市場でドル円は堅調。20時時点では141.78円と17時時点(141.36円)と比べて42銭程度のドル高水準だった。日銀イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)関連報道を受けた円売りが継続。10日以来の142円回復に迫る141.96円まで上値を広げた。神田財務官から「為替市場について、当然緊張感を持って注視している」「過度な変動は望ましくないという観点から、あらゆる手段を排除せず検討」などの発言も伝わったがドル円は高値圏を維持した。

 ユーロ円も円売り継続。20時時点では157.74円と、17時時点(157.30円)と比べて44銭程度のユーロ高水準だった。YCC関連報道による円安推移はクロス円でも続き、ユーロ円は6月下旬につけた158.00円を上抜けて約15年ぶりの高値158.05円まで上昇。ポンド円も182.52円、スイスフラン円が163.98円、カナダドル円が107.80円、豪ドル円が95.79円、NZドル円は87.91円まで外貨高・円安となった。

 ユーロドルは戻りが鈍い。20時時点では1.1125ドルと17時時点(1.1127ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。円相場主導であったことから大きな動きではなかったが、対円でのドル堅調を受けて一時1.1120ドルまで下落した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:139.75円 - 141.96円
ユーロドル:1.1120ドル - 1.1145ドル
ユーロ円:155.59円 - 158.05円

(関口)
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