NY株見通し-今週はFOMCとハイテク・ジャイアントの決算に注目

 今週のNY市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)とハイテク・ジャイアントの決算に注目。先週はダウ平均が718.66ドル高(+2.08%)、S&P500が0.69%高とともに2週続伸した一方、ナスダック総合は0.57%安と反落した。ダウ平均は7月10日から21日まで10日続伸し、2017年8月以来の10連騰を記録した。米国経済のソフトランディング期待を背景に景気敏感株が上昇したほか、予想を上回る決算が好感された金融株や出遅れ感の強いディフェンシブ株が上昇した一方、年初から大きく上昇したハイテク株に利益確定売りが強まった。S&P500の11セクターはエネルギーが3.53%高、ヘルスケアが3.46%高、金融が2.95%高、公益が2.40%高となったほか、生活必需品と資本財もS&P500をアウトパフォーム。一方、コミュニケーションが3.01%安、一般消費財が2.28%安となり、不動産、ITも小幅に下落した。

 今週は今後の金融政策の見通しを巡り米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まるほか、マイクロソフト、アルファベット、メタ・プラットフォームズなどのハイテク・ジャイアントの決算発表が焦点となりそうだ。26日に結果が公表されるFOMCでは0.25%の利上げが確実視されているが、市場では今回が最後の利上げになるとの見方が強まっており、声明文やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見から今後のヒントを探ることになる。第2四半期決算発表はS&P500の時価総額50%以上を占める約160銘柄が発表予定で、マイクロソフト、アルファベット、ゼネラル・エレクトリック、ゼネラル・モーターズ、ベライゾン、3M、ビザ(以上25日)、メタ・プラットフォームズ、ボーイング、コカ・コーラ(以上26日)、インテル、フォード、マクドナルド(以上27日)、プロクター&ギャンブル、エクソン・モービル(以上28日)などの決算が注目される。
     
 今晩の米経済指標は7月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値など。企業決算は寄り前にドミノ・ピザ、引け後にNXPセミコンダクターズ、F5ネットワークスなどが発表予定。(執筆:7月24日、14:00)
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