25日香港株=反発か、中国の景気刺激策に期待 中央政治局が指針決定

 25日の香港市場は反発か。中国の景気下支え策に期待する買いが相場を押し上げそうだ。中国共産党の中央政治局が24日、2023年下半期の経済政策指針を決める会議を開き、内需拡大と先行き不安の解消に力を入れると表明した。自動車、電子製品、住宅などの大型消費を振興し、スポーツ・レジャー、文化・観光などのサービス消費を後押しする。「不動産政策を適時調整し最適化する」方針も明らかにした。前日のハンセン指数は終値ベースで心理的節目の19000ポイントを割り込み、10日以来の安値圏にあるだけに自律的な反発を見込む買いが入りやすい。

 24日のNY市場でダウ平均など主要3指数がそろって上昇したことも、投資家心理を強気に傾けるだろう。週内にマイクロソフト、アルファベット、メタなどのハイテク・ジャイアントの決算発表を控える中、米国経済のソフトランディング期待などを背景に相場が堅調に推移した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はHSBC(00005)やAIAグループ(01299)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)などの大型株がそろって香港終値を上回って終えた。

 ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の26日に開く記者会見の内容を見極めたいとして、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。市場では「7月で利上げ打ち止め」との観測が広がっているものの、パウエル議長が記者会見で追加の利上げに前向き姿勢をみせれば、相場の重荷となるだろう。
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