欧州マーケットダイジェスト・25日 株高・ユーロ安・円高

(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=141.13円(25日15時時点比▲0.27円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=155.80円(▲0.82円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1039ドル(▲0.0037ドル)
FTSE100種総合株価指数:7691.80(前営業日比△13.21)
ドイツ株式指数(DAX):16211.59(△20.64)
10年物英国債利回り:4.268%(△0.012%)
10年物独国債利回り:2.425%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>   <前回発表値>
7月独Ifo企業景況感指数        87.3      88.6・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは弱含み。アジア市場では一時1.1087ドルの本日高値まで上昇したものの、欧米市場に入ると弱含んだ。7月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ると、ユーロ圏景気の悪化を懸念したユーロ売り・ドル買いが進行。7月米消費者信頼感指数や7月米リッチモンド連銀製造業指数が予想を上回ったこともユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.1021ドルと12日以来の安値を付けた。
 ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングにかけてはドル売りのフローが観測されたため、1.1055ドル付近まで下げ渋った。

・ドル円は頭が重かった。米10年債利回りが3.92%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。20時30分前に一時141.73円と日通し高値を更新した。
 ただ、前日の高値141.81円が目先レジスタンスとして働くと失速した。ユーロ円などクロス円の下落につれた円買い・ドル売りも出た。その後、米経済指標の上振れで買い戻しが強まる場面もあったが、ロンドン・フィキシングにかけてドル売りが優勢になると一時140.86円と日通し安値を付けた。
 もっとも、50日移動平均線の140.83円や前日の安値140.76円が目先サポートとして働くと下げ渋っている。

・ユーロ円はさえない。日本時間夕刻に一時156.89円と本日高値を付けたあとはじり安の展開となった。欧州景気不安が台頭する中、ユーロドルの下落につれた円買い・ユーロ売りが優勢となり一時155.62円と本日安値を付けた。

・ロンドン株式相場は6日続伸。中国政府による追加の景気刺激策への期待を背景に中国株相場が大幅に上昇。投資家心理の改善につながり英株にも買いが波及した。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら続伸。中国の景気刺激策への期待を背景に中国株相場が大幅に上昇すると独株にも買いが入った。半面、7月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ると、ユーロ圏景気の悪化を警戒した売りが出たため上値は限られた。

・欧州債券相場は英国債が下落した。

(中村)
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