NY株見通し-底堅い展開か 経済指標は4-6月期GDP速報値など

 今晩は底堅い展開か。昨日はダウ平均が82.05ドル高(+0.23%)と13日続伸し、1987年1月以来の長期連騰を記録した一方、S&P500が0.02%安とわずかながら4日ぶりに反落し、ナスダック総合も0.12%安と3日ぶりの小幅反落となった。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが決定され、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は今後についてはデータ次第だとした。経済見通しについては経済活動が緩やかに拡大しているとし、リセッションを予想しないとした。決算発表銘柄はボーイングやアルファベットが大幅高となった一方、マイクロソフトが大幅に下落した。引け後の動きでは予想を上回る決算や見通し引き上げが好感されたメタ・プラットフォームズが時間外で7%近く上昇した一方、売上高が予想を下回ったチポトレ・メキシカン・グリルが9%近い下落となった。

 今晩の取引では9月FOMCでの政策金利据え置き期待やリセッション懸念の後退などを背景に底堅い展開か。メタ・プラットフォームズの大幅高が予想されることも支援となりそうだ。ダウ平均が今晩も上昇となれば、ダウ平均の算出が始まった1896年5月の約1年後の1897年6月以来の14連騰となる。

 今晩の米経済指標・イベントは4-6月期GDP速報値、6月耐久財受注、新規失業保険申請件数など。企業決算は寄り前にアメリカン・タワー、ハネウェル、マクドナルド 引け後にフォード、インテルなどが発表予定。(執筆:7月27日、14:00)
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