ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、急落

 27日のニューヨーク外国為替市場で、ドル円は急落。4時時点では139.34円と2時時点(141.07円)と比べて1円73銭程度のドル安水準だった。日経新聞が「日銀は27-28日に開く金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正案を議論」「長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上」と報じると円買いが強まった。アジア時間の安値139.38円を下抜け20日以来、1週間ぶりの安値を139.21円まで更新した。

 ユーロ円も急落。4時時点では152.91円と2時時点(155.06円)と比べて2円15銭程度のユーロ安水準だった。YCC修正の可能性に振れた報道を受けてクロス円も円高推移。米株軟化も重しとなり、ユーロ円は4時過ぎに6月15日以来の安値152.87円まで下落幅を広げた。

 ユーロドルは下値を広げる。4時時点では1.0973ドルと2時時点(1.0990ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ安水準だった。対円でユーロが下落幅を急速に拡大した動きが影響。欧州中央銀行(ECB)利上げ観測の後退も引き続き重しとなっており、4時過ぎには10日以来の水準1.0971ドルまで安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:139.21円 - 141.32円
ユーロドル:1.0971ドル - 1.1150ドル
ユーロ円:152.87円 - 156.24円

(関口)
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