28日香港株=反落か、米利上げ継続の可能性を意識

 28日の香港市場は反落か。前日のハンセン指数は終値ベースで6月19日以来1カ月超ぶりの高値を更新しただけに、いったん利益を確定する売りが出やすい環境にある。米商務省が27日発表した4-6月期の実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことで、米景気の底堅さを背景に米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する可能性が意識されそうだ。27日の米株安と米長期金利の上昇も地合いの悪化につながるだろう。

 決算発表や業績見通しなどの個別材料が出た銘柄の売買が引き続き活発に行われるだろう。きょうは英金融大手のスタンダード・チャータード(02888)が2023年6月中間決算を発表する。

 27日のNY株式相場はダウ平均が14営業日ぶりに反落。米債券市場で長期金利の指標である米10年債利回りが大幅に上昇し、4%を上回ったことで利益確定売りが優勢となった。ハイテク株主体のナスダック総合は続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、金融株のHSBC(00005)やAIAグループ(01299)、中国建設銀行(00939)、中国平安保険(02318)、がそろって香港終値を下回って引けた。
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