NY株見通し-6月コアPCE価格指数などの経済指標に注目

 今晩は経済指標に注目。昨日はダウ平均が237.40ドル安(-0.67%)と14日ぶりに反落し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.64%安、0.55%安とともに2日続落となった。ダウ平均の13連騰でスピード調整が警戒される中、米4-6月期GDP速報値が市場予想を上回る2.4%の伸びとなったほか、6月耐久財受注や新規失業保険申請件数も予想以上に強い結果となり、米10年債利回りが前日の3.85%台から4.00%台に大きく上昇したことが相場の重しとなった。
 週末の取引となる今晩は引き続き経済指標に注目する展開か。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する6月個人消費支出 (PCE) 価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前月比+0.2%と前月分の+0.3%から伸びが鈍化すると予想されているが、予想以上の伸びとなればインフレ懸念の高まりや利上げの長期化見通しが相場の重しとなることが警戒される。

 今晩の米経済指標は6月個人所得・個人消費支出 (PCE) 価格指数のほか、7月ミシガン大 消費者信頼感指数確報値など。企業決算は寄り前にプロクター&ギャンブル、シェブロン、エクソン・モービルなどが発表予定。(執筆:7月28日、14:00)
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