ニューヨーク外国為替市場概況・31日 ドル円、続伸

 31日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は142.29円と前営業日NY終値(141.16円)と比べて1円13銭程度のドル高水準だった。日銀の臨時国債買い入れオペ実施を受けた円売りの流れがNY市場に入っても続いた。22時30分前には一時142.68円と日通し高値を付けた。
 ただ、7月米シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことが伝わると142.01円付近まで伸び悩んだ。10日の高値143.01円がレジスタンスとして意識された面もあった。
 もっとも、NY時間に限れば大きな方向感は出なかった。市場の関心は明日1日発表の7月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数や3日の7月米ISM非製造業指数、4日の7月米雇用統計など、米重要指標の結果に向かっており、積極的な売買は手控えられた。

 ユーロドルは反落。終値は1.0997ドルと前営業日NY終値(1.1016ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間発表の7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)コア速報値や4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値が予想より強い内容となったことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行。7月米シカゴPMIが予想を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.1046ドルと日通し高値を更新した。
 ただ、前週末の高値1.1047ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測されると、一時1.0994ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は続伸。終値は156.47円と前営業日NY終値(155.42円)と比べて1円05銭程度のユーロ高水準。日銀の臨時国債買い入れオペ実施を受けた円売りの流れが継続し、一時157.28円と日通し高値を付けた。ただ、ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測されると156.36円付近まで上値を切り下げた。

本日の参考レンジ
ドル円:140.70円 - 142.68円
ユーロドル:1.0994ドル - 1.1046ドル
ユーロ円:155.11円 - 157.28円

(中村)
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