NY株見通し-フィッチの格下げを受けて軟調な展開か

 今晩は軟調か。昨日は好決算を発表したキャタピラーが大幅高となったことでダウ平均が小幅に3日続伸した一方、S&P500が0.27%安、ナスダック総合も0.43%安とともに3日ぶりに反落した。木曜日のアップル、アマゾン・ドット・コムの決算発表や金曜日の米7月雇用統計を控え様子見姿勢が強まる中、米10年債利回りが上昇したことなどが重しとなった。

 引け後の動きでは予想を上回る決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が時間外で2.7%高となった一方、第2四半期の売上高が予想を下回ったソーラーエッジ・テクノロジーズが時間外で約13%安と急落した。また、格付け会社のフィッチ・レーティングスが米国の外貨建て長期債務の格付けをAAAからAA+に引き下げた。

 今晩の取引では木曜日のアップル、アマゾンの決算発表や金曜日の米7月雇用統計を控えた様子見姿勢の継続が予想される中、フィッチの格下げの影響を織り込む展開も予想され、軟調な推移となりそうだ。経済指標では7月雇用統計の前哨戦となる7月ADP民間部門雇用者数が注目される。6月分のADP民間部門雇用者数は市場予想の2倍以上となる49.7万人増となり利上げ長期化懸念を高めたが、7月は18.9万人増と予想されている。

 今晩の米経済指標は7月ADP民間部門雇用者数のほか、MBA住宅ローン申請指数など。企業決算は寄り前にデュポン、ヒューマナ、CVSヘルス、引け後にクアルコム、エッツィなどが発表予定。(執筆:8月2日、14:00)
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