ニューヨーク外国為替市場概況・2日 ドル円、ほぼ横ばい

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円はほぼ横ばい。終値は143.32円と前営業日NY終値(143.34円)と比べて2銭程度のドル安水準だった。7月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が32.4万人増と予想の18.9万人増を上回ったことが伝わると米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが先行。23時30分過ぎに一時143.47円と日通し高値を更新した。
 米格付け会社フィッチ・レーティングスが米国の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げたことを受けて、ダウ平均が一時400ドル超下落するとドル円も143.06円付近まで下押しする場面もあったが、下値は堅かった。

 ユーロドルは3日続落。終値は1.0938ドルと前営業日NY終値(1.0984ドル)と比べて0.0046ドル程度のユーロ安水準だった。米国債の格下げを受けて、市場混乱への警戒感から投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めるとユーロ売り・ドル買いが優勢となった。米10年債利回りが一時4.1221%前後と昨年11月9日以来の高水準を付けたことも相場の重しとなり、23時30分過ぎに1.0918ドルと日通し安値を更新した。予想を上回る米雇用指標が発表されたこともドル買いを誘った。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.78まで上昇した。

 ユーロ円は4営業日ぶりに反落。終値は156.79円と前営業日NY終値(157.45円)と比べて66銭程度のユーロ安水準。米国の格下げで世界的に株価が下落すると、リスク・オフの円買い・ユーロ売りが入り、欧州序盤には一時156.26円と本日安値を付けた。ただ、NY市場ではドル円の持ち直しに伴う円売り・ユーロ買いが優勢となり、157円台前半まで下げ渋った。

本日の参考レンジ
ドル円:142.24円 - 143.47円
ユーロドル:1.0918ドル - 1.1020ドル
ユーロ円:156.26円 - 157.50円

(中村)
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