ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、伸び悩み

 9日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは伸び悩み。24時時点では1.0982ドルと22時時点(1.0981ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。イタリア政府は銀行の「超過利潤」に課す新税の一部を撤回し、多くの銀行にとって影響を抑制する措置を導入すると表明。前日に大幅安となっていた欧州の主要株価指数が反発すると、投資家のリスク回避姿勢が後退しユーロ買いが優勢となった。23時過ぎには一時1.0995ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.1011ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

 ドル円は底堅い。24時時点では143.71円と22時時点(143.39円)と比べて32銭程度のドル高水準となった。米10年債利回りが低下に転じると143.25円付近まで下押しする場面もあったが、欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク回避姿勢が和らぐと円売り・ドル買いが優勢となった。24時前には一時143.73円と日通し高値を更新した。市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売りのフローが出たのでないか」との声も聞かれた。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では157.84円と22時時点(157.49円)と比べて35銭程度のユーロ高水準。イタリア株中心に欧州株相場が反発すると全般ユーロ買いが優勢となり、一時157.90円と本日高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.00円 - 143.73円
ユーロドル:1.0952ドル - 1.0995ドル
ユーロ円:156.92円 - 157.90円

(中村)
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