ニューヨーク外国為替市場概況・25日 ユーロドル、6日続落

 25日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは6日続落。終値は1.1055ドルと前営業日NY終値(1.1064ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間発表の7月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことで、ユーロ圏景気の悪化を懸念したユーロ売りが優勢となった。欧州中央銀行(ECB)がこの日公表した4-6月期の銀行貸出調査で、ユーロ圏企業の融資需要が2003年の調査開始以来最低となったことも相場の重し。
 NY市場に入ると、7月米消費者信頼感指数や7月米リッチモンド連銀製造業指数が予想を上回ったこともユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.1021ドルと12日以来の安値を付けた。
 ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングにかけてはドル売りのフローが観測されたため下げ渋った。

 ドル円は続落。終値は140.90円と前営業日NY終値(141.48円)と比べて58銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが3.92%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。20時30分前に一時141.73円と日通し高値を更新した。
 ただ、前日の高値141.81円が目先レジスタンスとして働くと失速した。ユーロ円などクロス円の下落につれた円買い・ドル売りも出た。その後、米経済指標の上振れで買い戻しが強まる場面もあったが、ロンドン・フィキシングにかけてドル売りが優勢になると一時140.86円と日通し安値を付けた。米10年債利回りが上昇幅を縮めたことも相場の重し。
 もっとも、50日移動平均線の140.83円や前日の安値140.76円が目先サポートとして働くと下げ止まった。

 ユーロ円も続落。終値は155.78円と前営業日NY終値(156.53円)と比べて75銭程度のユーロ安水準。欧州景気不安が台頭する中、ユーロドルの下落につれた円買い・ユーロ売りが出ると一時155.62円と本日安値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:140.86円 - 141.73円
ユーロドル:1.1021ドル - 1.1087ドル
ユーロ円:155.62円 - 156.89円

(中村)
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