ニューヨーク外国為替市場概況・24日 ユーロドル、5日続落

 24日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは5日続落。終値は1.1064ドルと前営業日NY終値(1.1124ドル)と比べて0.0060ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間発表の仏・独・ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値が軒並み予想を下回ったことを受けて、ユーロ圏景気の先行き不安が高まると、NY市場に入ってもユーロ売りの流れが続いた。市場では「今夏以降、ECBが利上げを一時停止する可能性が意識されている」との声が聞かれた。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出ると、5時前には一時1.1060ドルと日通し安値を更新した。

 ドル円は5営業日ぶりに反落したものの、下値は堅かった。終値は141.48円と前営業日NY終値(141.73円)と比べて25銭程度のドル安水準。ユーロ円やポンド円などクロス円の下落につれた円買い・ドル売りが先行。7月の米サービス部門・総合PMI速報値が予想を下回ったことが伝わると一時140.76円と日通し安値を付けた。
 ただ、米製造業PMI速報値が予想を上回ったこともあり下押しは限定的だった。一時は3.78%台まで低下した米10年債利回りが上昇に転じたことも買い戻しを促し、5時過ぎには141.55円付近まで下げ渋った。

 ユーロ円は反落。終値は156.53円と前営業日NY終値(157.68円)と比べて1円15銭程度のユーロ安水準。低調なユーロ圏PMI速報値を受けて欧州の景気悪化懸念が高まる中、22時30分前に一時156.24円と本日安値を付けた。その後の戻りも156.70円付近にとどまった。

本日の参考レンジ
ドル円:140.76円 - 141.81円
ユーロドル:1.1060ドル - 1.1147ドル
ユーロ円:156.24円 - 157.81円

(中村)
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