ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、堅調

 28日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは堅調。24時時点では1.1035ドルと22時時点(1.1009ドル)と比べて0.0026ドル程度のユーロ高水準だった。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している6月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前年比4.1%上昇と予想の4.2%を下回ったことが分かると、ユーロ買い・ドル売りが先行。7月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が71.6と予想の72.6を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.1047ドルと日通し高値を更新した。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では154.86円と22時時点(154.08円)と比べて78銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったほか、米国株高を背景にリスク・オンの円売り・ユーロ買いが出た。アジア時間の高値154.91円を上抜けて一時155.06円まで上値を伸ばした。

 ドル円は底堅い。24時時点では140.32円と22時時点(139.96円)と比べて36銭程度のドル高水準となった。米国株相場や日経平均先物の上昇を背景にリスク・オンの円売りが出ると一時140.62円付近まで上昇し、アジア時間に付けた日通し高値141.07円に近づいた。ただ、対ユーロなどでドル売りが出た影響も受けたため、一本調子で上昇する展開にはならなかった。米経済指標の下振れなども相場の重し。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.07円 - 141.07円
ユーロドル:1.0944ドル - 1.1047ドル
ユーロ円:151.42円 - 155.06円


(中村)
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