ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、下げ渋り

 8日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.0945ドルと22時時点(1.0943ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。イタリア政府が銀行に超過利潤税を課すことを承認したと伝わると、同国の銀行株が急落。欧州株全般に売りが広がった。投資家がリスク回避姿勢を強めるとユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.0929ドルと日通し安値を更新した。ただ、3日の安値1.0912ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。
 なお、欧州を代表する株価指数のひとつユーロ・ストックス50指数は1.4%超下落したほか、ダウ平均は一時460ドル超下げた。

 ドル円は小動き。24時時点では143.13円と22時時点(143.16円)と比べて3銭程度のドル安水準となった。市場では「10日の7月米消費者物価指数(CPI)や11日の7月米卸売物価指数(PPI)など、注目度の高い米経済指標の発表を控えて様子見ムードが広がっている」との声が聞かれた。

 ユーロ円も小動き。24時時点では156.66円と22時時点(156.66円)とほぼ同水準だった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.41円 - 143.43円
ユーロドル:1.0929ドル - 1.1011ドル
ユーロ円:156.35円 - 157.75円

(中村)
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