ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、下げ渋り

 11日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.0972ドルと22時時点(1.0967ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。7月米卸売物価指数(PPI)の上振れをきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0955ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。
 米ミシガン大学が発表した8月消費者態度指数(速報値)は71.2と予想の71.0を上回った一方、消費者の期待インフレ率は1年先が3.3%と前月の3.4%から低下し、予想の3.5%を下回った。また、5年先も2.9%と前月の3.0%から低下し、予想の3.0%を下回った。インフレ期待の下振れにドル売りで反応すると、一時1.0982ドル付近まで下げ幅を縮めた。

 ドル円は伸び悩み。24時時点では144.73円と22時時点(144.80円)と比べて7銭程度のドル安水準となった。予想を上回る米PPIを受けて一時144.88円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値144.90円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。予想を下回る米期待インフレ率も相場の重しとなり、一時144.47円付近まで下押しした。

 ユーロ円は24時時点では158.80円と22時時点(158.81円)と比べて1銭程度のユーロ安水準。23時過ぎに一時158.57円と本日安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが進んだ。安く始まったダウ平均が上げに転じたことなどが相場を下支えした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.42円 - 144.90円
ユーロドル:1.0955ドル - 1.1005ドル
ユーロ円:158.57円 - 159.22円


(中村)
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