欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、上値が重い

 17日の欧州外国為替市場でドル円は上値が重い。22時時点では145.79円と20時時点(145.96円)と比べて17銭程度のドル安水準だった。中国の介入指示報道以来ドル売りが優勢となり145.67円まで下値を広げた。その後発表された前週分の新規失業保険申請件数と失業保険継続受給者数はまちまちの結果となったが、8月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は市場予想-10.0が+12.0に上振れると、米金利が小幅に上昇。ドル円も一時145.90円台に乗せた。しかし、戻しが浅いのを確認すると、再び22時過ぎには145.65円まで下値を広げ上値が重い。

 ユーロドルは堅調。22時時点では1.0906ドルと20時時点(1.0883ドル)と比べて0.0023ドル程度のユーロ高水準だった。欧州債の売りが断続的に出ていることで、欧州利回りの上昇に伴いユーロドルは1.0918ドルまで強含んだ。
 なお、ポンドドルは1.2783ドルまでじり高。今週に入り英国の複数のインフレ指標が市場予想を上回ったことで、英10年債利回りが2008年以来の水準まで上昇したことが支え。また、7月の豪雇用統計が市場予想より悪化したことで、アジア時間では軟調な動きを見せた豪ドル/ドルだが、中国の介入指示の報道以後は買い戻され0.6451ドルまで上昇。本日の下げ幅を全て吐き出し、日通し高値を更新した。

 ユーロ円は下げ渋り。22時時点では158.99円と20時時点(158.85円)と比べて14銭程度のユーロ高水準だった。米経済指標発表前に158.79円まで下押す場面もあったが、ユーロドルが堅調に推移していることでユーロ円は下げ渋っている。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.65円 - 146.56円
ユーロドル:1.0862ドル - 1.0918ドル
ユーロ円:158.79円 - 159.36円


(松井)
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