欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、神経質な動き

 15日の欧州外国為替市場でドル円は神経質な動き。22時時点では145.58円と20時時点(145.54円)と比べて4銭程度のドル高水準だった。7月の米小売売上高が市場予想を上振れると、米10年債利回りが昨年10月以来となる4.26%台まで上昇した。ドル円はこの動きに連れて145.60円近辺から145.82円付近まで強含んだ。もっとも、同時刻に発表された8月米ニューヨーク連銀製造業景気指数-19.0と予想の-1.0より悪化したことが重しになり、指標発表前の水準まで戻す神経質な動きを見せている。

 ユーロドルはもみ合い。22時時点では1.0922ドルと20時時点(1.0934ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準だった。米経済指標発表後はドル買い・ユーロ売りに動き、1.0898ドルまで日通し安値を更新した。しかし、発表後に上昇した米長期金利もすぐに発表前の水準に戻し、ユーロドルも買い戻されてもみ合い。

 ユーロ円は方向感がない。22時時点では159.00円と20時時点(159.14円)と比べて14銭程度のユーロ安水準だった。米経済指標発表後はユーロドルの下げ幅が広がったことで、ユーロ円は158.80円台まで売りが優勢となった。しかし、徐々にユーロドルの売りの勢いが弱まるとユーロ円も159.10円近辺まで戻し方向感がない。

 カナダドル円は堅調に推移。7月のカナダ消費者物価指数(CPI)が予想より上振れると108.28円まで強含み、東京時間に付けた高値に並んだ。また、対ドルでは発表前に1.3501カナダドルまで弱含んだが、発表後には1.3449カナダドル付近まで買われた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.33円 - 145.87円
ユーロドル:1.0898ドル - 1.0945ドル
ユーロ円:158.54円 - 159.34円


(松井)
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