今日の株式見通し-しっかりか 米国では弱い経済指標が相次ぐ

 東京市場はしっかりか。米国株は上昇。ダウ平均は37ドル高の34890ドルで取引を終えた。8月のADP民間部門雇用者数が市場予想を下回り、4-6月期GDP改定値が速報値から下方修正されるなど、弱い経済指標を受けてインフレ長期化懸念が一段と後退。下げに転じる場面もあったがプラス圏での時間が長く、概ね堅調に推移した。ドル円は足元146円10銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて110円高の32390円、ドル建てが115円高の32395円で取引を終えた。

 米国株は上昇したが上値は重かったことから、日経平均のスタートは落ち着いたものになるだろう。29日、30日は米国株の強い上昇を受けて高く始まっても伸び悩んでおり、ダウ平均の小幅高を受けては積極的な買いは入りづらいとみる。ただ、JOLTS求人件数に続いてADP民間部門雇用者数も市場予想を下回ったことで、あす発表される米8月雇用統計に対しては、警戒よりも期待の方が高まってきた。9月FOMCで利上げが見送りになることへの期待も高まっている。これらの点から下値も堅いとみる。ダウ平均同様にマイナス圏に沈むようならそこでは買いが入り、プラス圏での小動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは32200円-32450円
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