今日の株式見通し-軟調か 米国株はFRB議長講演を前に大幅安

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は373ドル安の34099ドルで取引を終えた。序盤では買われる場面もあったが早々に下げに転じると、中盤から終盤にかけては売りに勢いがつく展開。10年債利回りが上昇したことで、ジャクソンホール会議のパウエルFRB議長講演を前に警戒感が強まった。大幅高スタートとなったエヌビディアが失速したことや、航空機部品の不具合が発覚したボーイングが大幅安となったこともリスク回避ムードを高め、値幅を伴った下落となった。ドル円は足元145円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて530円安の31690円、ドル建てが520円安の31700円で取引を終えた。

 米国株の大幅安を受けて売りに押されると予想する。エヌビディアは終値では0.1%高と小幅な上昇にとどまった。東京市場ではきのう時間外の急伸を見てエヌビディアの大幅高を織り込んでいるため、失望の反応が強めに出てくることになるだろう。CME225先物からは節目の32000円を大きく下回るスタートが想定される。今週、木曜までは強かった分、安く始まった後の下値は限られるとみるが、議長講演を前にしては腰の入った買いは期待しづらい。売り一巡後は早々に様子見姿勢が強まり、マイナス圏で方向感に欠ける動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは31600円-32000円
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