今日の株式見通し=軟調か 金利上昇を警戒して米国株は下落

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は290ドル安の34474ドルで取引を終えた。序盤では買われる場面もあったが、10年債利回りが一時4.3%台に乗せるなど長期金利の上昇が警戒される中、中盤にマイナス圏に沈むと、終盤にかけて下げ幅を広げた。決算を発表したウォルマートが大きく売られており、小売関連が弱かった。ドル円は足元145円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて290円安の31380円、ドル建てが275円安の31395円で取引を終えた。

 米国が長期金利動向に神経質となって下落したことから、日本株も売りに押されると予想する。朝方には中国不動産大手の恒大集団が米国で破産申請したとの報道が流れており、リスク回避ムードは強まりやすい。きのうの日経平均は大きく下げたところから戻して終えたが、きょうもスタートから水準を切り下げることになりそうで、下押し圧力の強い地合いが続くだろう。きのうの安値が31309円で、この近辺では押し目買いは入るとみるが、先高期待が一段と後退する中、戻りは鈍いと予想する。日経平均の予想レンジは31200円-31500円

(小針)
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