今日の株式見通し=堅調か 米国では半導体株が大幅上昇

 東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は26ドル高の35307ドルで取引を終えた。10年債利回りが一時4.2%台に乗せるなど金融引き締め長期化への警戒がくすぶり続ける中、プラス圏とマイナス圏を行き来した。しかし、エヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、マイクロン・テクノロジーなど半導体株に買いが入ったことでナスダックが強く、終値ではプラスを確保した。ドル円は米金利上昇を受けてドル高(円安)に振れており、足元145円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて205円高の32295円、ドル建てが225円高の32315円で取引を終えた。

 米国動向から国内半導体株に好影響が見込まれる。最近は半導体株の値動きが大きくなる日は日経平均の振れ幅も大きくなることが多い。きのうの日経平均が弱いながらも32000円は割り込まなかったこともあり、きょうは前日大幅安の反動で上に値幅が出ると予想する。ただ、国内はきのうで決算発表が概ね出そろい、あす以降は材料難が予想される。半導体株を中心にグロース株が買われる一方で、バリュー株は売られる展開も想定される。水準を切り上げて始まった後はアドバンテスト<6857.T>や東京エレクトロン<8035.T>など主力半導体株の動向をにらみながら、やや不安定な地合いが続くだろう。日経平均の予想レンジは32100円-32500円

(小針)
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