今日の株式見通し-小動きか 米国の物価指標は強弱まちまち
東京市場は小動きか。米国株は10日は3指数がそろって上昇し、11日はダウ平均が上昇、S&P500とナスダックが下落とまちまち。11日のダウ平均は105ドル高の35281ドルで取引を終えた。7月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことから10日は堅調。一方、7月の生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回ったことから長期金利が上昇しており、11日は景気敏感株に買いが入った一方、ハイテク株は売りに押された。ドル円は11日の米金利上昇を受けてドル高・円安に振れており、足元では144円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて105円安の32455円、ドル建てが90円安の32470円で取引を終えた。
CPIは米国のインフレ長期化に対する警戒を和らげる材料となったが、PPIはその見方を否定する結果となった。強弱入り交じる米物価指標を受けて、日本株は方向感が定まらないと予想する。ダウ平均の連日の上昇や、国内で決算発表が多く個別の活況が期待できる点などは、相場の下支え要因となる。一方、米長期金利が上昇したことで、グロース株は敬遠されると思われる。為替は円安に振れているが、145円近辺では介入に対する警戒がくすぶる。週明けの米国株の反応を見極めたい状況で、場中は値幅が出ればそれが修正され、前営業日の終値をはさんだ一進一退が続くと予想する。日経平均の予想レンジは32300円-32600円
CPIは米国のインフレ長期化に対する警戒を和らげる材料となったが、PPIはその見方を否定する結果となった。強弱入り交じる米物価指標を受けて、日本株は方向感が定まらないと予想する。ダウ平均の連日の上昇や、国内で決算発表が多く個別の活況が期待できる点などは、相場の下支え要因となる。一方、米長期金利が上昇したことで、グロース株は敬遠されると思われる。為替は円安に振れているが、145円近辺では介入に対する警戒がくすぶる。週明けの米国株の反応を見極めたい状況で、場中は値幅が出ればそれが修正され、前営業日の終値をはさんだ一進一退が続くと予想する。日経平均の予想レンジは32300円-32600円