今日の株式見通し=小動きか 雇用統計を受けた米国株はまちまちの反応

 東京市場は小動きか。先週末の米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が上昇した一方、ナスダックが下落した。ダウ平均は115ドル高の34837ドルで取引を終えた。

 8月雇用統計では、非農業部門雇用者数が+18.7万人と+17.0万人程度を見込んでいた市場予想を上回った一方で、7月分が下方修正されたほか、失業率が3.8%と前月の3.5%を上回る悪化となった。ダウ平均は失業率の悪化などを好感して序盤では200ドル超上昇したが、長期金利が上昇したことや三連休前であったことなどから、上値は重く伸び悩んだ。金利上昇でグロース株は弱く、ナスダックはマイナス圏で推移する時間が長かった。ドル円は足元146円20銭近辺で推移している。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて60円高の32760円で取引を終えた。

 雇用統計を受けた米国株の反応がそろわなかったことから、日本株は方向感が出づらいと予想する。米国の労働市場に減速感が出てきている点はインフレ長期化への警戒を和らげるが、長期金利の上昇やナスダック安を受けて、グロース株にはネガティブな影響が想定される。日本株は先週の動きが良かったことから下げに転じる場面があれば買いは入るとみるが、本日の米国はレーバーデーで休場となることから、積極的に上値を追う動きも限られるだろう。プラス圏を意識しながら、場中は模様眺めムードが強まると予想する。日経平均の予想レンジは32600円-32900円
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