ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、3カ月ぶり安値

 6日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは軟調。24時時点では1.0709ドルと22時時点(1.0736ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ安水準となった。8月米ISM非製造業景況指数が54.5と予想の52.5を上回ったことが伝わると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。前日の安値1.0707ドルを下抜けて一時1.0703ドルと6月8日以来約3カ月ぶりの安値を更新した。

 ポンドドルも軟調だった。良好な米経済指標に加え、米長期金利の上昇に伴うポンド売り・ドル買いが出ると一時1.2482ドルと6月8日以来約3カ月ぶりの安値を付けた。ディングラ英中銀金融政策委員会(MPC)委員が「政策はすでに十分に制限的」「さらなる引き締めは成長に深刻なリスクをもたらす」と述べたほか、ベイリー英中銀(BOE)総裁が「インフレの低下がかなり顕著になる可能性がある」などと発言。BOEによる追加利上げ観測が後退したこともポンド売りを誘った。

 ドル円は下げ渋り。24時時点では147.60円と22時時点(147.27円)と比べて33銭程度のドル高水準だった。8月米サービス部門・総合購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を下回ると一時147.13円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値147.02円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。予想を上回る米ISM非製造業景況指数も相場の支援材料となり、147.69円付近まで持ち直した。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では158.06円と22時時点(158.12円)と比べて6銭程度のユーロ安水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.02円 - 147.82円
ユーロドル:1.0703ドル - 1.0749ドル
ユーロ円:157.77円 - 158.46円


(中村)
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