欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、本日高値を更新

 12日の欧州外国為替市場でドル円は本日高値を更新。20時時点では146.90円と17時時点(146.81円)と比べて9銭程度のドル高水準だった。時間外取引の米10年債利回りが4.26%台へ低下した場面では146.66円前後へ弱含んだ。しかし明日に米消費者物価指数(CPI)、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか追加的な材料もなく方向感が出にくく、米長期金利が4.28%付近へ戻す動きを眺め下げ渋った。東京タイム終盤につけた146.94円を上抜けやや勢いづくと、146.98円まで本日高値を更新した。

 ユーロドルは戻りが鈍い。20時時点では1.0716ドルと17時時点(1.0713ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。独10年債利回りが2.61%前後から2.63%台へ持ち直すと、ユーロドルは一時1.0726ドル前後へ戻した。ただ、対円でドルが強含むと反発幅を縮めた。18時発表の9月独ZEW景況感指数は-11.4と、市場予想の-15.0に反して8月の-12.3よりもマイナス幅を縮小した。

 ユーロ円は持ち直す。20時時点では157.42円と17時時点(157.28円)と比べて14銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルが下げ渋った動きに続き、ドル円が上値を伸ばすなか、寄り付き後に売りを強めた欧州株が下落幅を縮小。ユーロ円は157.19円まで下値を探ったところから、157.48円前後まで戻した。
 

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.44円 - 146.98円
ユーロドル:1.0712ドル - 1.0769ドル
ユーロ円:157.19円 - 157.78円

(関口)
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