ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、軟調

 14日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは軟調。24時時点では1.0664ドルと22時時点(1.0676ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準となった。欧州中央銀行(ECB)はこの日、定例理事会を開き政策金利を0.25%引き上げたものの、2023-25年の成長率見通しを引き下げ、景気の先行きに弱気な見方を示した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「景気は今後数カ月、低迷が続くだろう」「経済成長に対するリスクは下方に傾いている」などと発言。ユーロを売る動きが活発化し、23時30分前に一時1.0654ドルと5月31日以来の安値を更新した。
 なお、ECBは今後の金融引き締めについては「データ次第」とし、ラガルド総裁は「ECBの金利がピークに達したかについては言えない」とも語った。

 ユーロ円はさえない。24時時点では156.90円と22時時点(157.38円)と比べて48銭程度のユーロ安水準。全般ユーロ売りが進んだ流れに沿って、一時本日安値となる156.83円まで値を下げた。また、ユーロ豪ドルは1.6526豪ドル、ユーロNZドルは1.7994NZドル、ユーロカナダドルは1.4407カナダドル、ユーロスイスフランは0.9538スイスフランまで下落した。

 ドル円は戻りが鈍い。24時時点では147.13円と22時時点(147.41円)と比べて28銭程度のドル安水準だった。ユーロ円やポンド円などクロス円の下落につれた売りが出ると一時147.04円付近まで下押しした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.02円 - 147.56円
ユーロドル:1.0654ドル - 1.0752ドル
ユーロ円:156.83円 - 158.40円

(中村)
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