ロンドン為替見通し=FOMC控え欧州通貨も動きにくい

 ロンドンタイムは、市場の最注目イベントである本日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちの様相のなか欧州通貨の大きな動意につながりそうなイベントも乏しく、基本的に動きにくい状態となりそうだ。18時に8月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)が発表となるものの改定値で、速報値からの修正内容次第ではあるが為替の大きな振れにつながりにくいだろう。

 NY勢の動き出しにかけた21時30分に予定されているエルダーソン欧州中央銀行(ECB)専務理事の講演内容が為替の動意につながる可能性はあるものの、同時刻に発表予定の8月米住宅着工・建設許可件数の結果を受けたドル相場の振れの方が欧州通貨を含めた為替相場全体の方向性により影響を与えそうだ。同専務理事はこれまでインフレ抑制に前向きな発言が目立ったものの、先週のECB金融政策決定において金利据え置き予想も半数を占めるなか断行した0.25%利上げの影響を見定める時期との見解に落ち着きやすいかもしれない。


想定レンジ上限
・ユーロドル:12日高値1.0769ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:3月17日安値1.0608ドル。

(関口)
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